
ファイアーストップシステムの優れた耐火性能と防音性能

最高のホテルは、お客様にとってすべての滞在が強く印象に残ることを目指してサービスを提供し、また、お客様が安全で、プライバシーが守られ、快適に過ごせるように努めています。
この点において、ホテルのオーナーや従業員の2つの大きな関心事は、適切な耐火性能と防音対策(遮音性能)にあります。しかし、不完全な仕様や設計不備、施工不良によって、これらの目標が達成できないことが多々あり、このような事態を避けるために、ホテルプロジェクトの関係者は、事業的な実行可能性を維持しつつ、耐火と防音対策を考慮した仕様に細心の注意を払う必要があります。
数え切れないほどのリスク
ホテル施設では効果的に客室を区画計画することで、人命や資産を守り、事業運営の中断を防ぐことができます。さらに、お客様が安心して眠ることができれば、ホテルのオーナーや従業員も安心して眠ることができます。区画計画において重要なのは、ケーブルやパイプの貫通部の耐火措置です。試験済のヒルティファイアーストップシステムは、優れた耐火性能だけでなく付加価値として優れた防音性能があります。
ヒルティは、国際的に認められた試験・認証によるファイヤーストップシステムを 30 年以上にわたり提供しており、これらは効果的な客室区画と優れた防音性能を同時に満たし、ホテルプロジェクト全体に適用できる幅広い用途に対応しています。
ファイヤーストップシステムは、騒音の低減とプライバシーの向上に貢献
ホテルに関する騒音には、「空気伝搬音」と「構造伝搬音」、2つの分類があります。「空気伝搬音」とは、圧力の変動が波状に広がり、衝突した物体や構造物の一部に振動を引き起こすものを指します。人、環境、機械などから発生する一般的な「騒音」がこれに該当します。 一方、固体の中を伝わっていく音は「構造伝搬音」と呼ばれています。構造伝播音は通常、音や騒音としては認識されず、振動という形で認識されます。構造物の表面から放射され、空気中の音に変化すると聞こえるようになります。
ホテルでは、隣接する空間から別の空間に騒音が伝わることで、宿泊客のプライバシーや快適性が損なわれてしまいます。この問題は、部屋と部屋の間の防音対策が不十分であることが主な原因で発生します。ケーブルやパイプの小さな貫通部など、壁や床にあるあらゆる隙間により、遮音性能は著しく低下してしまいます。
多くの遮音に関するガイドラインは、世界中の様々な法律、国際規格、建築基準、規則に則り記載されているものの、これらは一般的に最低基準のものであり、ほとんどの場合、ホテルのオーナーや従業員は、宿泊客の快適性を確保するために、遮音に関しては、さらに厳しいガイドラインを設定することが賢明といえます。
ファイアストップ製品がどのように空気伝搬音の低減に機能するのか
客室、会議室、階段、サービスルーム、機械室を隔てる壁や床は、互いの空気伝搬音に対して一定の音響透過率を満たす必要があります。様々な建物設備(例:パイプ、ケーブル)要素のために開口部が存在することで、壁や床の遮音性能に悪影響を及ぼす可能性があります。 したがって、ファイヤーストップのためのソリューションは、壁や床の耐火等級を維持するだけでなく、建築要素の防音対策(遮音性能)も維持する必要があります。
建物要素の空気伝搬音に関する試験は異なる解釈や結果が起こり得る
ヒルティでは、明確な試験基準に従い、防音対策(遮音性能)に関するファイヤーストップ製品の試験を集中的に行っています。
ヒルティ欧州技術評価は EN ISO 10140-1 や 10140-2 などの試験規格による検証を行い、米国規格を適用する地域では、ASTM E90 に準拠した音響性能の試験を行っています。試験方法、および、評価は標準化されていますが、国ごとに異なる様々なカテゴリーや設定値があるため、結果と解釈が複雑化します。
- STC (Sound Transmission Class:音響透過クラス)とは、間仕切り壁が音響透過をどれぐらい低減するか整数で評価する方法です。STC は、だいたい間仕切りによる騒音のデシベル低減を示しています。
- Rw=加重音低減指数。基準曲線による評価とフレーキングによる騒音なしの単一値
- C, Ctr = 建物内の通常の騒音や同様の影響要因を補正するために、室内実験に補正係数が加えられる場合があります。
- Dn,e,w = 10m² の建物要素で正規化された要素の音響レベル差を正規化
音響試験は必ず母材と "試験対象" の組合せで行います。 音響測定はシステムとしての音響性能の結果が得られ、この計算は、壁+設置されたファイヤーストップ製品/システムという2つの要素を対数加算します。
試験報告書や証明書に記載されている結果は、壁の大きさ、製品サイズ、壁の仕様や構造といった評価基準に大きく影響されるため、解釈や比較が容易でない場合があります。
例えば、多くの異なる乾式壁構造では、メーカーによって下記に示した例のような防火等級と遮音等級の両方が設定されています。
壁構造の仕様は、防火等級と防音対策(遮音性能)共に重要で、ある技術資料に詳述された製品の単一値を見るだけでは、誤った解釈をするかもしれません。なぜなら、壁の大きさや開口部の寸法といった追加して考慮すべき要素あるからです。また、一部の音響試験は、非常に限られた、最適でない試験条件に基づいており、結果として正しくない判断をする可能性があります。
宿泊するお客様に、より安全で、静かな空間を提供するためには
ヒルティは、確立された厳しい試験基準に従って試験を実施したファイアーストップのシステムとソリューションを提供しています。ボウカブロック CFS-BL、間仕切り壁のトラック上部に挿入する製品は、火炎や煙の拡散を防ぐだけではなく、防音/遮音評価を最適化するのにも役立ちます。

ホテルオーナー、従業員、建築家、MEP 設計者、施工者は、要求性能に基づき仕様を決めますが、ホテルに必要な追加性能基準に関しては、防火材料の詳細を理解しないまま決定してしまう場合があります。
防音対策(遮音性能)は、プロジェクトの初期段階で正しい判断を下すことが重要になります。ヒルティは、正しい判断をするための技術的なノウハウだけでなく、仕様書作成する際のアドバイス、技術ソリューション提供しています。
お問合せ:ファイヤーストップ製品について