PS 300 application pictures

新時代の解析ツール

スマート、シンプル、堅牢。鉄筋探査機PS 300フェロスキャンは探査結果をBIM環境へ統合させることができます

構造解析ツールの歴史には過去2度、大きな変革の時代がありました。最初の変革は1970年代に遡り、商用レーダー(GPR)スキャナーの登場で非破壊コンクリート探査が多くの現場で可能になりました。
第二の変革は正に今、起こっています。解析作業が簡素化され、現場やオフィス内での解析ミスを防ぐ事ができるようになったのです。PS 300フェロスキャンは、最先端の探査機として位置づけられています。コンクリート中の鉄筋の探査結果が12.7センチ(5インチ)の大型タッチスクリーンに表示され、1 回の現場調査で鉄筋探査や鉄筋位置の解析作業を行う事ができます。探査データを、ヒルティのPROFIS Detectionソフトウェアでパソコンに取り込めば、より詳細な解析や各種フォーマット間のデータ共有が行えます。探査結果や解析レポートをワンクリックで作成する事ができます。

簡単なスキャン操作と素早いデータ解析を実現

ヒルティの鉄筋探査機PS 300フォロスキャンを使いコンクリート橋脚で補強鉄筋の探査を記録したビデオをご覧ください。
この構造物においては、厳しい耐震基準、広範囲な探査箇所、過酷な温度条件を克服しなくてはならず、設計図書通りの補強工事を行うことが大変重要でした。広範囲のコンクリート探査が可能で最大深度200ミリでの鉄筋位置の測定性能を備えたPS 300だからこそこの橋脚の鉄筋探査が可能となりました。
このように、PS 300は多くの建築・土木工事でのコンクリート探査において高い生産性を発揮します。解析に必要な探査結果が得られているかを、探査しながら現場で確認できることが大きな強みです。

PS 300ビデオ

スマート

複数のセンサーによる高頻度、高密度の探査

独立したセンサーを5個直列に並べたヒルティ独自のセンサー配列により、1回の探査で15センチ幅のスキャンデータを取得します。このセンサーを内蔵したスキャナーを走査させると、1回の探査で幅15センチで最大距離50メートル分の探査データを収集することができます。すなわち、PS 300フェロスキャンは、高密度・広範囲のスキャンデータを短時間に取得することが可能です。この探査機はヒルティの12Vバッテリーで駆動します。使い勝手と測定範囲を制限するケーブルは必要としません。

  • 鉄筋位置探査最大深さ:200mm
  • 鉄筋径を推定できる最大深度:120mm
  • 鉄筋位置の探査精度:かぶり厚さ50mmで+/-1mm
  • 鉄筋ピッチとかぶり厚比の限界:1.2:1
  • 最大スキャン速度:0.5m/s

PS 300フェロスキャンは、PROFIS Detectionへ探査データを取り込みPC上で確認できます。このソフトウェアは詳細な構造解析のためのツールキットです。探査データの画像処理や内部データベースとの照合、配筋図や統計データの出力、文字/写真での注釈作成、ハンマードリルやダイヤモンドコアの穿孔位置作図などが行えます。壁や床スラブの配筋状態を3Dで表示することができます。更にパソコンにデータ転送して、技術レポート作成や CAD/BIMモデルに配置することもできます。

シンプル

構造解析スペシャリストになるための近道

使いやすさ2つの特長:

  • リアルタイムフィードバック– 取得したデータの不備による、再調査に出向くリスクを軽減します。
  • 素早く解析– 非効率なツールで時間を浪費せずに、即時に構造解析ができます。

PS 300フェロスキャンを使用した鉄筋探査作業が簡単に習得できます。探査作業者、探査技術者のどなたでもスキャンデータ収集と構造解析に専念することができます。初めて使用する際には、ヒルティのアカウントマネージャと探査スペシャリストが必要なアドバイスをご提供いたします。

判りにくい表示やメニューを取り除き、見た目の操作性を向上させたデザインに設計変更されました。従来の探査機はレーダー波形を表示し、解析するのに熟練と専門知識を必要としていました。PS 300フェロスキャンは、かぶりとピッチ寸法が自動表示された配筋状態が平面図で表示され、同時に断面図も表示されます。スクリーン上の対象にタップすれば、鉄筋径、かぶり厚さが表示されます。スキャンしたデータはファイル名を付けてパソコン上で保存でき、詳細な解析やプロジェクトレポート作成に使用できます。

堅牢

建設現場での使用に耐えるタフな鉄筋探査機

「精密」とは「壊れやすい」という意味で使用されてきました。しかしPS 300フェロスキャンは精密機械ながら、保護等級IP54の保護能力を有しています。ハウジングにはダストや水分を侵入させない工夫がされています。グリップとタッチスクリーンは衝撃吸収ラバーでガードされていて、水滴の侵入や落下の衝撃に耐えることができます。またタッチスクリーンは手袋をはめたまま操作することが可能です。

ヒルティではPS300フェロスキャンが長期にわたって正確に動作するように、随時お客様からの校正依頼を受け付ける体制を整えています。

さまざまな工事で活躍する探査機

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