ファイヤーストップに関するFAQ

ファイヤーストップ製品に関して寄せられるご質問をまとめています。
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ファイヤーストップ - 工法 | CP670セーフティボード | ファイヤーストップ - 特徴 | CP606セーフティシーラント |
CP648-Eセーフティバンド | ファイヤーストップ - 再通線 | CFS-SP WB ジョイントスプレー |
丸穴工法 | ブロック工法

ファイヤーストップ - 工法

ヒルティ工法の特徴は何ですか。

セーフティボード、セーフティシーラント、セーフティバンドの3種類の材料で矩形開口部、壁床の7工法が可能です。また、単に1時間の耐火性能(遮炎性能)を有しているだけでなく、遮煙、遮ガス、水密、遮音、断熱、防爆、耐震性能を有していることです。

ヒルティ工法の大臣認定書を入手したいのですが。

ヒルティオンラインのページから「認定書」または「PS060」で検索して頂くと、大臣認定書がダウンロードできます。

防火区画貫通部に鋼製電線管とPF管が混在しているのですが、ヒルティ工法で施工可能ですか。

ヒルティ工法では鋼製電線管とPF管の混在が可能です。貫通するPF管と鋼製電線管のサイズを確認してご使用ください。

PF管の端部措置は必要ですか。

PF管の区画貫通部分にセーフティバンドを巻きますので、PF管端部での端部措置は必要ありません。

鋼製電線管の端部措置は必要ですか。

鋼製電線管の場合、鋼製電線管とケーブルとの隙間をセーフティボードとセーフティシーラントでふさぐ端部措置が必要となります。

開口部が丸穴形状のケーブル貫通部の防火措置に使用できますか。

ヒルティ工法は矩形開口部での防火措置工法ですので丸穴開口部には使用できません。開口部を矩形に開け直すか、丸穴専用の工法をご使用ください。

CP670セーフティボード

セーフティボードの材質は何ですか。

セーフティボードの材質は密度180kg/m3のミネラルウール(ロックウール保温板)で、裏表両面に水溶性の耐火アクリル系樹脂塗料を塗って製品としています。

セーフティボードにアスベストは含まれていますか。

ヒルティ社が採用しているロックウールは玄武岩などの天然鉱石から製造された人造鉱物繊維です。これには天然鉱物結晶繊維のアスベストは一切含んでいません。

セーフティボードにリフラクトリーセラミックファイバーは含まれていますか。

セーフティボードはリフラクトリーセラミックファイバーを一切含んでいません。

セーフティボードにホルムアルデヒドは含まれていますか。

セーフティボードはホルムアルデヒドを一切含んでいません。

セーフティボードはどのような工具で切断できますか。

セーフティボードは1枚あたり約6.7kgで寸法は1200mm x 600mm x 50mmです。手持ちのこぎりやカッターナイフ等で容易に切断・加工が行えます。

セーフティボードの表面塗装にキズがついたのですが、補修する方法はありますか。

セーフティボード表面の耐火アクリル系樹脂塗料はセーフティシーラントと同じ成分ですので、ボード表面の塗装部分の補修にはCP606セーフティシーラントを使用してください。

セーフティボードを廃棄する場合、どのように廃棄すればよいですか。

セーフティボード両面の耐火塗料を剥がし、剥がした塗装面は「廃プラスチック類」、ロックウールは「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」の分類として、該当する地方自治体のガイドラインに沿って、産業廃棄物処理を行ってください。

ファイヤーストップ - 特徴

ヒルティ工法の耐用年数をおしえてください。

ヒルティ工法は、DIN 4102-9の試験方法により、通常の建物使用条件下では防火措置部分の30年以上の耐火性能を保持していると認定されています。

煙、有毒ガスの遮断は可能ですか。

セーフティボードやセーフティシーラントは煙、有毒ガス、不活性ガスなどの遮へい性能を有しています。

遮音性能、吸音効果はありますか。

ロックウール保温版を使用したヒルティ工法は遮音性能・吸音効果があり、通常の1枚貼工法では、コンクリート壁30dB、中空壁39dB、中空壁のセーフティボード2枚貼りでは52dBの透過損失値を有しています。

断熱性能はありますか。

セーフティボード1枚貼りで熱伝導率 0.040(W/m・K)で、高い断熱性能を有しています。

防曝性能はありますか。

試験方法 DIN EN 13123-1 で耐防曝性能試験を行っています。
その結果、セーフティボード2枚貼りでは1気圧の爆風に耐えることが可能です。

耐震性能はありますか。

最大加速度約1,625gal(阪神・淡路大震災時に神戸気象台観測地震波の約2倍)での振動台実験で損傷がないことが実証されています。

CP606セーフティシーラント

セーフティシーラントの材質は何ですか。

セーフティシーラントは水溶性の耐火アクリル系シーラントです。

セーフティシーラントの特徴は何ですか。

セーフティシーラントは接着力に優れセーフティボードと開口部をしっかりと接着し、密閉することができます。また経年変化で完全硬化することなくその弾力性を保っています。

セーフティシーラントを建築目地で使用できますか。

セーフティシーラントは優れた密閉性能が有り、ケーブル貫通部の矩形防火区画措置工法に使用されるだけでなく、遮ガス・遮煙の目的で目地部のシーリング措置に使用されています。
ただ建築目地への使用はお勧めしていません。

セーフティシーラントのカートリッジタイプとバケツタイプの使い分けはありますか。

カートリッジタイプとバケツタイプの中身は同じですので、施工者の作業状況に応じて使い易いタイプをご使用ください。

セーフティシーラントを耐熱シーラントとして流用できますか。

セーフティシーラントは「耐熱シーラント」ではなく「耐火シーラント」です。常時高温になる蒸気配管や排気ダクトなどへの耐熱シーラントとして使用できません。

セーフティシーラントは市販のコーキングガンでも使用できますか。

セーフティシーラント(CP606)は310mlのカートリッジ形状ですので、サイズが合えば市販のコーキングガンでも使用可能です。

CP648-Eセーフティバンド

セーフティバンドの材質は何ですか。

セーフティバンド(CP648-E)の寸法は、45mm(幅) x 4.5mm(厚) x  1m(全長)で、アクリル・グラファイト系樹脂です。

セーフティバンド特徴は何ですか。

火災の際、約19倍に膨張してPF管の貫通部をふさぎ、空気の流出入を遮断し、火炎の伝搬を阻止する役割をします。

区画貫通部にPF管がある場合、どのように措置を行いますか。

セーフティバンドをPF管の外側一周分巻き付け、余分はカットしてください。

ファイヤーストップ - 再通線

再通線を行いたいのですが、施工要領書はありますか。

ヒルティオンラインのページから「再通線」で検索して頂くと、「施工要領書ファイヤーストップ_壁工法(再通線)」のPDFがダウンロードできます。

再通線を行う際に切り取ったセーフティボードの端材を再利用してもかまいませんか。

再通線の際、切り取ったボードは捨てずに保存し、ケーブル再通線後に隙間に詰めて頂き、最後にセーフティシーラント措置を行ってください。

再通線後にラベルの張り替えの必要がありますか。

基本的に再通線は元施工の仕様を損なわない範囲での追加措置ですので、新たにラベルを貼り直す必要はありません。既存の開口部措置をすべて取り外して再通線後に防火措置を行う場合は新規施工と同じになりますのでラベルの張り替えが必要になります。

CFS-SP WB ジョイントスプレー

ジョイントスプレーの材質は何ですか。

ラテックスを主成分とする水溶性耐火アクリル系塗布材です。

ジョイントスプレーの特徴は何ですか。

最大±50%の変形追随性能と耐振動性能を有しており、ジョイント部の変形や動きに対して高い追随性能を発揮し、遮煙・遮ガス(防臭)性能を維持することが可能です。

ジョイントスプレーの使用用途は何ですか。

カーテンウオールと床との取り合い部や壁上部と床(梁)との取り合い部に、バックアップ材としてロックウールを詰めた後にジョイントスプレーを塗布するもので、耐火性能はロックウールが担保しジョイントスプレーは遮煙・遮ガス(防臭)機能を担うものです。

層間部(カーテンウオールと床との取り合い部)へは、床上と下階の天井部の上下に塗布する必要はありますか。

火災時の上階延焼や上階への煙や有毒ガスの漏洩を防ぐ目的での措置になりますので、層間部床上部への塗布を基本としています。

壁上部と天井部との取り合い部では、施工室内側からの片側措置のみで大丈夫ですか。

もちろん片側からだけの塗布でも遮煙・遮ガス(防臭)効果はありますが、壁を挟んで両室内側から両面塗布されることをお勧めします。壁の両側から塗布することにより発炎場所に関わらず耐火・遮煙効果が発揮されます。

塗膜厚さはどのように管理するのですか。

ジョイントスプレー塗布後の塗膜厚を3mmとし、乾燥後1.6mmでの仕上がりを推奨します。塗布後の膜厚管理は任意の場所をチェックゲージ等で確認し、不足が有れば上塗りをして膜厚を確保してください。

CP672スピードスプレーとの違いは何ですか。

CFS-SP WB ジョイントスプレーの旧名称がCP672スピードスプレーで製品や成分は同じです。

どのような塗装機械で吹き付けることができますか。

粘度が高いので通常のエアー噴霧器では吹き付けできません。エアレスの塗装機械やリシンガンで吹き付けが可能です。部分的な補修では刷毛で塗ることも可能です。

CFS-SP WB ジョイントスプレー19L(リットル)一缶でどれくらいの面積が塗布可能ですか。

塗布厚を3mmとすると、約5平米の塗布が可能です。塗布幅を100mmと仮定すると、延長50メートル塗布できる計算になりますが、塗布面の不陸や塗布厚のバラツキなどを考慮して設定する必要があります。

養生時間はどれくらいですか。

気温と湿度によっても多少異なりますが、夏場で1日以上、冬場で2日以上の養生期間を推奨しています。

丸穴工法

適用できる壁の種類は何ですか。

コンクリート壁、ALC壁、中空壁、Sウォール壁が対象になります。

製品の種類と適用できる丸穴の径はどの程度ですか。

CFS-F FXはコンクリート壁、ALC壁、中空壁で210mm、Sウォールで150mm
CFS-SL GAではコンクリート壁、ALC壁、Sウォールで122mm、
CFS-PLでは202mm
が最大開口部径となります。

CFS-PL工法の隙間埋め措置にCP606セーフティシーラントを使用できますか。

ご使用できません。認定工法の仕様に基づきボウカシーラント FS-ONE MAX をご使用ください。

ブロック工法

製品は何が必要ですか。

ボウカブロックCFS-BL、ボウカシーラントFS-ONE MAX(充てん剤)、ファイヤーストップフォームCFS-F FX(充てん剤、約6-7倍膨張)、セーフティバンドCP648-E(CD管・PF管用)が必要となります。

適用できる壁、床の種類は何ですか。

壁はコンクリート壁(厚さ70mm以上)、ALC壁(厚さ70mm以上)、中空壁(厚さ70mm以上)、Sウォール壁(厚さ42mm以上)、床はコンクリート床(厚さ100mm以上)が対象になります。

床工法の場合、落下防止は必要ですか。

ボウカブロックは押し詰めながら設置していくこととボウカブロックの表面自体に粘着性があるため落下はしにくいですが、開口面積やケーブル本数、ケーブルラックサイズなどを考慮の上、落下防止の金網などを設置しても耐火性能には影響はありませんので、現場でご判断ください。

CP670セーフティボードと混在して施工することは可能ですか。

施工不可になります。